2007年開花予想の中間総括

2007年5月10日 桜前線研究所管理人

T 桜の開花のメカニズムについて

1.桜の開花は一般的には春先の気温の高低に支配されている(各都市の積算平均気温の追跡と開花日の関係を示したグラフ参照)。

2.しかし、暖地の桜は冬期に一定期間の低温に遭わないと休眠打破が順調に行われず、2月〜3月の気温が高くても必ずしも開花は早まらず遅くなることもある。。いわゆる「逆転現象」が起きる。

3.開花から満開までの日数は概ね1週間程度であるが、開花前後の気温、地域によって異なる(北短南長)(開花から満開までの日数グラフ)

4.1、2輪さいても5〜6輪咲くまでに日数がかかることがある(東京、静岡、神戸等)。同じ場所にある標本木にも個体差があり、開花日は異なる(東京の場合)。

5.三重県博物館が行っているデジカメによる開花追跡は非常に有難かった。


U 桜前線研究所方式の精度について

1.本研究所の開花予想は、気象庁等が行うような○月○日に開花するというものではなく、単純に2月1日を起点として積算平均気温を計算してゆき、その積算平均気温があらかじめ回帰計算で求めた開花ラインに達した時に開花するはずということで、その追跡過程を楽しむというものである。そして、開花ライン上で開花することを喜びとし、外れると残念がり、その程度に応じて反省している。開花時期が遅い地帯については積算平均気温の動きと類似年の動きを見比べながらフリーハンドによる開花ラインを引きなおすこともあった。しかし、この方式は有効であったと思っている。
開花ライン上でピッタリ開花するような開花ラインを計算するには、類似年方式の導入、年次階層分け、スタート期日の検討などが必要であろう。

2.「逆転現象」が起こっている都市については、開花ラインを回帰式で計算することが難しいので、フリーハンド方式で開花ラインを引くこととしたが、このことは「非科学的」とはいえないであろう。

3.本研究所が気象庁方式の予想をしないのは、以後の気温を予想できる能力がないからである。気象庁の長期予想の結果などを利用する手もあるのであろうが、そうすることは当研究所にとっては煩わしく、また面白くもない。予想が当たらなかった原因もはっきりしなくなる。このような理由から「実績データに基づく追跡主義」を楽しむことにしているが、この方式は継続する考えである。

4.精度という点からは、本研究所の実績精度は必ずしも満足すべきものではないかも知れないが、開花と気温の関係については非常に分りやすいグラフが出来たのではないかと思っている。

V アクセス解析等について


1.アクセス数の分析については、いわゆる「アクセス解析」は依頼せず、アクセスカウンターを毎日記録することによって、「訪問状況」の把握を行った。

2.2006年桜開花予想期は、GoogleやYahooなど検索エンジンのこともよく分らないままに、ホームページを立ち上げたことからアクセス数も少なかったが、2007年の開花予想期は、大変な数のアクセスがあった。これはホームページ作成講習会を受けてトップページのイメージを大幅に変えたこと、キーワード検索により上位にヒットするようになったことなどが考えられる。また、単純な積算平均気温の追跡グラフが分りやすく、面白いグラフとして支持を得たのかも知れない。

3.「”桜前線研究所”」でアクセスすると、いろいろなホームページやブログで本研究所が紹介されていることが分り、うれしかった。こういう方々の役割も大きかったと感謝している。

4.アクセス数は2月〜3月が多く、特に3月上・中旬は多かった。あっという間に5万件、10万件に達した。この期待に応えるべく今後とも努力を続けていかねばならない。5月になり、立夏を迎えるとアクセス数はかなり少なくなってきた。しかし、当研究所にとっては大事なお客様であるので、手抜きすることなくHP活動を続けていく決意である。


W 掲示板、メールについて

1.2006年開花予想期になって初めて掲示板に書き込みがあった。これはうれしいことであった。書き込み歓迎である。メールはあまりなく、迷惑メールばかりが多かった。

X 定年後の趣味として


1.この開花予想は、いわゆる「定年後の趣味」として始めたものである。これには抵抗なく没頭できているから、自分にあった趣味ではないかと思っている。ただ、趣味には仲間がいるのが普通のような気がするが、あまり仲間のできる趣味ではなさそうである。HPという切り口では「ホームページ同好会」に入っている。

2.個人の趣味でこのようなサイトが運営できることの幸せを感じている。いい時代である。

3.本サイトの社会的存在価値については、多くのアクセスがあり楽しんでいただいた点でまずまずの価値があったのではと自画自賛している。少なくとも有害的サイトではない。あってもなくてもいいのかも知れないし、あればよい程度のものかも知れないが・・・。

4.開花予想については気象庁が業務として行っている。日本気象協会は本年から開花予想業務を始めた。ウェザーニューズ社も近年非常に力を入れている。